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中国台湾首脳会談における台湾の反応、「中国に取り込まれるのでは」と懸念する市民も!

   

1949年の中国と台湾分断後初となる中国台湾首脳会談が11月7日、シンガポールのホテルで始まった。

中国大陸での内戦を経て、長年敵対関係が続いてきた中国と台湾だが、中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統は、中国国民党と中国共産党のイメージカラーである青と赤のネクタイをそれぞれ着用し、集まった大勢の記者らを前に握手を交わした後、別室に移って会談に入った。

この会談について、台湾において、最大野党・民進党の蔡英文主席は、中台首脳会談について、「『対等』『尊厳』共になく、大多数の台湾人は失望した」と批判。「国際舞台で政治的枠組みを持って両岸関係における人民の選択を制限しようとしたことは、会談が達成した唯一の効果だ」とした。

一方、与党・国民党は、朱立倫主席の話として会談の歴史的意義を強調。その上で、両岸を利するいかなる平和的交流を歓迎する姿勢も表明し 、「批判や皮肉は台湾のためにならない」と述べ、反対の立場を示してきた野党・民進党などをけん制した。

こうした中、台北では、会談に反対するデモが行われ、野党「台湾団結連盟」の支持者など約700人(警察発表)が参加。デモ隊は、会談開催が市民の知らないところで秘密裏に決まったなどと批判。「馬英九(総統)は台湾を裏切った」「会談をやめろ」と書いたプラカードなどを持って抗議した。

台湾の市民からは「会談をきっかけに中国に取り込まれるのでは」といった声も聞かれた。

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