柔道 ルール改正!2017年1月から「有効」が廃止、寝技は10秒で「技あり」
柔道のルールが改正され、2017年の年明けから大きく変わることになる。国際柔道連盟(IJF)は12月9日、2020年東京オリンピックに向け改正された新ルールの概要を発表。
国際柔道連盟ではこれらのルール改正の目的は、積極的に攻めあう試合展開を促し、「一本」の実現を図り、観客に分かりやすい柔道を目指したルール改正をとした。
新ルールは2017年1月1日から2017年9月の世界選手権(ブタペスト)まで試行される。
柔道 2017年からのルール改正案
柔道の新ルールでは、投げ技の「有効」のポイントが廃止(「効果」のポイントは2009年1月1日に廃止)され「技あり」に統一、「技あり」2回の「合わせ技一本」はなくなる。つまり「技あり」は何度重ねても「1本」ではなくなる。
投げ技の「有効」の廃止に伴って、寝技といわれるの抑え込みの「技あり」もこれまでより5秒短縮、10秒で「技あり」となる。
また、これまで指導4つで「反則負け」 となっていたのが、指導3つで「反則負け」となる。
そして、男子の試合時間が5分から4分に短縮されることになり、男子・女子ともに試合時間は同じになる。
新しいルールの詳細は来年1月上旬に発表されることになっている。
■ 柔道 新ルール案
投げ技
・(現行)一本 ⇒ 変更無し
・(現行)技あり・有効 ⇒(改正案)技あり
合わせ技
・(現行)技あり2回で一本 ⇒(改正案)廃止
抑え込み技
・(現行)20秒で一本 ⇒ 変更無し
・(現行)15秒で技あり ⇒(改正案)10秒で技あり
反則技
・(現行)指導4回 ⇒(改正案)指導3回
試合時間
男子・女子ともに4分間
勝敗の決め方
・「一本」の場合、残り時間にかかわらずその時点で試合は終了。
・「反則負け」が宣告されると、その時点で試合は終了。
・判定の場合、試合時間を終えた時点で「技あり」の多いほうが勝ち。
・試合時間を終え「技あり」が同数の場合、「指導」の数にかかわらず時間無制限のゴールデンスコア方式の延長戦(旗判定なし)。