急増する小頭症!原因・症状・人数・寿命など、芸能人に小頭症は
小頭症とは、赤ちゃんの時または出産時の脳と頭蓋骨が、同世代や同じ性別の赤ちゃんと比べて、異常に小さく、頭蓋骨の成長が不十分である状態の病気のことです。
小頭症の原因
小頭症は、以下のことが原因で起こると考えられています。
◆先天性の小頭症の原因
・遺伝における染色体異常(ダウン症候群など)
・妊娠中、赤ちゃんへの血流や酸素の不足
・妊娠中の母親の感染症
風疹ウイルス、ジカウイルスなど様々なウイルスとの関係が懸念されている
・有害物質の暴露
・栄養失調
◆後天性の小頭症の原因
・頭蓋骨早期癒合症
(本来なら2歳くらいまで頭蓋骨が閉じないところが、何らかの原因で通常よりも早い時期に閉じてしまい、頭が大きくならない病気)
小頭症の症状
小頭症は、主な症状は以下のようなことです。
・頭蓋骨が異常に小さい
・額の位置が後ろにあり、扁平になる
・知能発達の遅れ
・低身長(発育の遅れ)
・食欲不振、けいれん発作
・頭痛、視覚障害
小頭症の治療
小頭症は骨の成長の異常が原因であり、後から成長を促進させられるような根本的な治療法はありません。
先天性の小頭症の症状は、知能や身体の発達の遅れなどで、治療には、知能訓練や生活環境を整えることが対策のメインとなります。
後天性の小頭症(頭蓋骨早期癒合症)の治療は、赤ちゃんのうちの早期発見ができ、深刻な合併症を起こしていなければ、手術による治療ができるようです。
小頭症の赤ちゃんの寿命
小頭症で生まれた赤ちゃんは、脳が未発達になり、体が適切に機能できません。そのため、病気にかかりやすく、病気が深刻な場合や合併症になった場合は、早期に死亡してしまうこともあります。
小頭症の発症地域の一つである仏領ポリネシアでは、胎児が生存できず、死産となってしまうケースが多くなっています。
小頭症の赤ちゃんの日本での患者人数
2014年3月現在、厚生労働省が認定している原爆による先天性の小頭症の患者人数は、全国で20名。
(出典:http://homepage1.nifty.com/chockey/)
その他の原因による日本の小頭症のみの患者数は、数が非常に少ないためか、データがありません。
ちなみに先天性の異常(奇形とか代謝等の機能異常)を持って生まれてくる胎児の確立は、100人中数人程度とされています。ただし、そのうちの多くは歯並びが悪い、まぶたが上がりづらい、アザ、手足の変形などといった命にかかわることのないものが多数です。
入院や手術が必要な重症(四肢の奇形・心臓奇形・小頭症・盲目など)の奇形を持つ胎児が生まれる確立は、約1000人中1人とされています。
小頭症の芸能人がいる?
小頭症の芸能人がいるのでしょうか。いろいろと調べてみましたが、恐らく現在はいないと思われます。
ただし、1932年の映画「フリークス (Freaks)」は、旅回りの見世物小屋を舞台として、本物の奇形者や障害者を出演者に使い、制作されました。
その中に、小頭症の方が3人出演しています。
⇒ Wikipedia 映画「フリークス」
⇒ 映像・動画 YouTube 映画「フリークス」(※ 【閲覧注意】)
また、アメリカのテレビドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」における、2014年の「シーズン4:怪奇劇場」 では、ナオミ・グロスマン(NAOMI GROSSMAN)さんが、小頭症のペッパー役を演じていました。