【ロシア ドーピング問題】衝撃的な方法・手口と問題発覚の経緯は?
ロシアスポーツ界の国ぐるみのドーピング違反問題、ロシアのドーピング方法・手口が衝撃的だと話題になっています。
ロシア陸連 ドーピング問題でリオデジャネイロオリンピック出場不可決定、その経緯は
- 2014年12月
女子中距離のユーリア・ステパノワ選手が、ロシア陸上界の組織的なドーピングを内部告発。 - 2015年11月
国際陸上競技連盟(IAAF)がロシア陸上競技連盟(ROC)に、選手が国際大会に参加できなくなる資格停止処分に - 2016年6月
リオデジャネイロオリンピックにチームとして参加を禁じた国際陸上競技連盟(IAAF)の処分を不服として、女子棒高跳びのエレーナ・イシンバエワ選手などロシア陸上選手68人が、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴 - 2016年7月21日
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、ロシアオリンピック委員会とロシア陸上選手68人訴えを棄却
CASの判決によって、ロシア陸上選手はリオデジャネイロオリンピックに参加できなくなりました。 (ドーピングを告発したユーリア・ステパノワ選手とアメリカを拠点に練習している走幅跳びのダリヤ・クリシナ選手は参加可能)
ロシア 国家ぐるみのドーピング問題で、ロシア選手団のオリンピック出場は?
7月18日に、世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームが、ロシアの国家ぐるみのドーピング問題を明らかにした報告書を発表。
世界反ドーピング機関(WADA)は、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでロシア選手団の全面的出場禁止を検討すべきだと国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)に勧告。
これにより陸上競技以外の代表選手(319人)もリオデジャネイロオリンピックに参加できない可能性も。
国際オリンピック委員会(IOC)緊急理事会を開き、ロシア選手団のオリンピック出場を認めるか協議し、7月24日に結論を出す。
ロシア 国家ぐるみのドーピング方法・手口とは
7月18日に発表された世界反ドーピング機関(WADA)による、ロシアが国家主導の組織的なドーピングを行っていたことを明らかにする報告書。
その報告書によると、ロシアのドーピング方法・手口は、ドーピングを行った選手の“尿サンプルをすり替え”だったことが分かった。
ロシアは2012年のロンドンオリンピックと2014年のソチオリンピックを含む2011年後半から2015年8月までの4年間、五輪競技の大半で国家主導のドーピングが計画、実行されたという。
この国家的ドーピングはロシアスポーツ省が選手たちから提供された尿サンプルの操作を指揮、統括し、監督していたとみられる。
大会前に、選手はドーピングする前に薬物反応のないクリーンな尿サンプルをロシア当局に提出し、当局はそのサンプルを冷凍保存した。
また、ロシア連邦保安庁(FSB)が本来は開封できない尿サンプルの容器を開けて検体をすり替える方法を開発し、オリンピックの大会時、ドーピング機関が尿サンプルを保存している研究所に、水道管工事を装ったFSBの諜報員がすり替えていたという。
(出典:ハフィントンポスト「WADA、リオ五輪へのロシア全選手エントリー禁止を勧告 水道管工事を装った国家ぐるみのドーピング手口とは」)