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感染拡大するジカ熱とは、症状や感染経路・発病時期・予防などについて

   

◆ ジカ熱:
ジカ熱とは、ジカウイルス(蚊が媒介するウイルス)に感染することによりおこる感染症です。

◆ ジカ熱の流行地域:
アフリカや東南・南アジア、中央・南アメリカなど、現在は中年米を中心に感染拡大中
※日本国内で感染した症例はなし(2016年1月末)

◆ ジカ熱の発病時期:
ジカウイルスを持つ蚊に刺されて10日以内の潜伏期間後に発症。

◆ ジカ熱の症状:
軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛など。症状は4~7日間続き、自然に治まる。このウイルスに感染しても発症しない人もいます。(感染しても約8割は発症しないとの報告もあり。) また、症状が軽くてそのまま気付かずに完治する人も多くいるそうです。

◆ ジカ熱の感染経路:
デング熱と同様、蚊を媒介に感染します。
ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します。
※2016年2月2日に、アメリカで初めて「蚊に刺された」ためではなく、性行為を介して人から人にジカ熱が感染した稀な事例が報告されました。

◆ ジカウイルスを媒介する蚊
ヤブカ属のネッタイシマカやヒトスジシマカが、ウイルスを媒介することが確認されています。
ネッタイシマカは、日本には常在していません。
ヒトスジシマカは、日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)でみられます。

◆ ジカ熱の治療薬:
ジカウイルスに対する特有の薬は見つかっておりません。対症療法となります。デング熱よりも症状が軽いため、生命の危険はほぼないとされています。

◆ ジカ熱の予防接種:
ジカウイルス感染症(ジカ熱)に有効なワクチンはないので、予防接種はできません。

◆ ジカ熱感染時の注意事項:
ジカウイルス感染症(ジカ熱)に、妊娠中に感染した場合、先天的に頭部が小さい『小頭症』の子供が生まれてくることや、手足に力が入らなくなる難病の『ギラン・バレー症候群』が発症すること、などの関連性があるのではないか、と指摘されています。

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